便秘はリンゴを食べたらOK？

便秘はリンゴを食べれば解消できるという話は、本当でしょうか？

いつもしつこい便秘で悩まれている多くの方は、リンゴが便秘に効くと一度は耳にされたことがあると思います。

リンゴには食物繊維が多く含まれており、食物繊維というと便通をよくするというイメージがありますよね。

しかし、リンゴが便秘に良いと言われる理由は、それだけではないのです。

ここでは、便秘に対するリンゴの効果性、その食べ方などについてご説明します。

便秘のためにリンゴが良い理由の一つに「食物繊維」があるということは、前述した通りです。

さらに、リンゴには食物繊維以外の排便効果のある成分が含まれているのです。

「ペクチン」という成分の名前は、聞いたことがあるという方も多いでしょう。

リンゴに含まれる「不溶性ペクチン」は腸内に溜まりがちな有害物質や、老廃物を吸収する力があると言われています。

そのため、腸内環境の改善に良いことから便秘解消にも一役買ってくれる存在と言えるのです。

もちろん、食物繊維が多く含まれるリンゴ自身にも水分を吸収する力があります。

リンゴによって腸内の便は水分量をアップさせ、柔らかくなり、腸内をスムーズに移動できるようになります。

そして、リンゴに含まれる不溶性食物繊維のセルロースは腸を刺激して活発化させます。

そのため、腸の蠕動運動（ぜんどううんどう）を起こすことで相乗効果を発揮し、さらに排便を促すというのです。

リンゴを摂取することは、硬便で悩まれている方には、とても期待できる便秘解消法といえるでしょう。

それでは、リンゴをどのように食べるのが便秘解消に一番効果的なのでしょうか？

一言でリンゴといっても、そのまま食べることもできますし、リンゴジュースやアップルパイ・ジャムなどさまざまな食べ方がありますよね。

そんなリンゴには、便秘に良い食べ方と、あまり好ましくない食べ方があります。

たとえば、アップルパイやジャムがお好きという方は多いと思いますが、どちらも「砂糖」を使用しますよね。

砂糖などの単糖は、逆に便秘を引き起こす原因となるのでお勧めできません。

こういった食べ方をする際には、オリゴ糖などの多糖類を使用することで便秘解消効果はアップします。

そして、リンゴには、中の黄色い果実の部分よりも、赤い皮の方がたくさん食物繊維やビタミンが含まれているといわれています。

便秘を起こされている方は、消化器官の機能が低下していることが多いので、赤い皮も一緒に食べられると良いですね。

そんな時は、リンゴをすりおろして食べれば便秘解消に効果的ですし、消化にも良いですよ。

このように、食卓にある身近なリンゴを上手に摂取して、腸内環境を整えて便秘を解消しましょう。