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血便を伴う便秘で一番多いのは「痔」
血便を伴う便秘で考えられる症状としては、「痔」である場合が圧倒的に多いでしょう。
今や日本人の3人に1人が「痔持ち」と言われるくらいですから、当然と言えば当然ですよね。
ところが、そんな「血便=痔」という図式が当たり前になっている中で、知らないうちに「大腸がん」になっていたというケースもあるから油断はできません。
まずは、痔の特徴から考えて見ましょう。
真っ赤な血、いわゆる「鮮血」が出た場合は「痔」である可能性が高いです。
鮮血が出る痔には、2通りあると言われています。
(1)痔核(じかく)
痔核は、いわゆる「イボ痔」と呼ばれるものです。
長時間の立ち仕事が続いたり、座りっぱなしだったり、臀部の血行不良が原因で起きることが多いです。
便秘で大便が出ないからと、排便の際に力んだりすることでなりやすいです。
外側にできる痔核を「外痔核」、内側にできる痔核を「内痔核」と呼びますが、内痔核のほうが出血は多いようです。
(2)裂肛(れっこう)
裂肛は、いわゆる「切れ痔」と呼ばれるものです。
便秘になると便が固くなりやすいですから、そんな便を無理に出そうとした時に、肛門の粘膜が切れたり、傷がついたりして裂肛となるわけです。
裂肛は排便の時にとても痛いですから、結果として大便を我慢する事にもつながり、さらなる便秘の原因となってしまいます。
便秘と血便の関連性と大腸がんについて
ちょっとした「切れ痔」等の場合だとそれほど問題にはならないとしても、「大腸がん」が疑われる可能性があるなら放ってはおけません。
「大腸がん」の兆候としては、血便による便の変色(色が混ざることで黒に近い色になる)や、便に粘液が付着する粘血便(ねんけつべん)などが挙げられます。
また、急に便秘になるなどの便通異常も症状の一つです。
当てはまる部分が複数あるなら医師の診察を受けることをお奨めします。
ただし、肛門に近い部分の直腸がんの場合は、ふつうの痔と同じように鮮血が出ることもありますので、「血が赤いから痔」と安易に決めてかからない方が良いでしょう。
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